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近所のおじちゃんおばちゃんのような存在でいたい
教えて!地域を選んだ理由

近所のおじちゃんおばちゃんのような存在でいたい

世田谷区ファミリー・サポート・センター事業の援助会員として活動している和田明子さんにお話をお聞きしました。

掲載日 2024年11月11日

ファミサポ援助会員
和田明子さん
和田明子さん

2023年12月にファミサポ援助会員に登録し、様々なご家庭の子育てのお手伝いをしている和田明子さん。活動を始めたきっかけや印象に残っていることなどをお話しいただきました。

ファミサポの活動を始めたきっかけを教えてください。

子育てが落ち着き、何か地域のお手伝いを

3人の子ども(取材当時:大学3年生・高校3年生・中学3年生)の子育てが落ち着いて、自分の時間が持てるようになり、何か地域のお手伝いができないかと考えていたときに、子育ての手助けをするファミサポの活動を知りました。

もともと転勤族だったため、3人の子育てでは、ほぼワンオペでの子育ての大変さを痛感していました。
地域に根付いた活動をしたいという想いはありましたが、何か活動を始めようと思うと他の土地に転勤になったりして、ようやく落ち着いてきたタイミングで、微力ですが地域の手助けができればと援助会員の活動を始めました。

これまでの活動内容を教えてください。

ワクワクドキドキから始まり、いまでは地域密着型へ

子育て支援者養成研修(ファミサポ援助会員の登録前研修)を修了してまもなく活動の依頼をいただき、正直なところ驚きました。まさかこんなに早く活動できるなんて、ワクワクとドキドキでした。ただ地域のお手伝いができるので、嬉しい方が勝っていました。

お母さんがいそがしいときにお子さんをお預かりするという内容だったのですが、責任のある活動ですので、最初はやはり緊張しました。ただその緊張以上に、お子さんと触れ合っているなかで私の方が笑顔をもらいました。活動の最後にお子さんが「ありがとうバイバイ」と私に向かって笑顔で手を振ってくれたときに、緊張がすべて解きほぐされ、やってよかったなと感じました。

ほかにも学童からのお迎えやお母さんが家事をしているあいだにお子さんと遊ぶなど様々な活動を経験し、今は双子のお子さんの保育園のお迎えの活動をしています。自分の負担にならない範囲で、できる限りお手伝いしたいと思っています。
様々なご家庭のお手伝いをさせていただき、おかげさまで地域密着型になっています。

双子のお子さんの送迎の様子

お子さんやご家族との関わりで印象に残っているのはどんなことですか。

こんな私でも地域の子育て世代の方々の手助けができているのかな

初めて保育園へお迎えに行ったときは不安そうな顔をしていたお子さんが、慣れてきて笑顔で抱きついてきてくれたときは本当に嬉しかったです。最初はなかなか言葉が出なかったベイビーちゃんが、そのうちに「和田さん」と呼んでくれて、足もとに来てぎゅっとしてくれたときには、こちらもキュンキュンしてしまいました。

下のお子さんの送迎をさせていただいてるときに、最初は上のお子さんとうまく会話ができなかったのですが、回を重ねていくうちに園でのできごとを話してくれるようになり、家族ぐるみで仲良くなってもらえたことも嬉しかったです。

また活動の最終日に、お母さんがサプライズでお手紙を用意してくださっていたときは、涙腺が緩んでしまいました。こんな私でも地域の子育て世代の方々の手助けができているのかなと思って嬉しくなりました。

ファミサポの活動を通じて、地域とのつながりに変化はありましたか。

心強い仲間である人生の先輩との出会い

お子さんやご家族だけでなく、援助会員同士のつながりもできました。

子育て支援者養成研修でご一緒した方と、地域の話題で盛り上がったのをきっかけに仲良くなり、折に触れてLINEで相談しあっています。「こういう活動を始めました」「こんなときはどうしていますか」なんて、個人情報に触れない範囲でおたがいに報告しています。
初めてのスタートでわからない同士、お話しできることを心強く思っています。

今ではファミサポの活動を超えて、おたがいの近況報告をしたり、地域の情報を教えていただいたり、他の地域活動を紹介していただいたこともあります。
私にとっては人生の先輩にあたりますが、同世代とはまた違った話題を共有して、世代の違う地域の方との交流を楽しませてもらっています。

ファミサポの活動を経験して感じたことを教えてください。

自分の子育ての時代には受け取れなかった子育ての楽しさ

お子さんを預かることは命と関わる話であり、非常に責任のある活動だと思っていますので、わが子以上に安全第一に努めています。

ただ緊張感はありながらも、自分の子育てとは違う気づきもあり、自分の子育てが落ち着いたからこそ、寛容な心でよそのお子さんをお預かりできるのかなと思っています。
自分の子育ての時代には受け取れなかった子育ての楽しさを感じています。

経験上、やはり子育ては1人ではできないと思っていますので、両親以外・祖父母以外の、近くのおじちゃんおばちゃんのような存在でいたいという気持ちがあるのかもしれません。ファミサポの活動をすることで、地域で子育てのお手伝いをさせてもらっていることにやりがいを感じています。

お子さんたちの様子を気づかう和田さん

これからファミサポ援助会員の活動を始めたいという方へメッセージをお願いします。

地域活動は一期一会

お子さんは本当に可愛いです。地域活動を通じて、一期一会だと日々感じています。利用会員さんやお子さんのおかげで気づきがあり、私もともに成長させてもらっています。
初めての活動のときはドキドキとワクワクでしたが、今は慣れて自然体でいられます。ご近所同士ですからね。
責任ある活動ですが、気負わず、ぜひ始めてみてください。

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